ひとりごちる。

頭が弱くなってきたアラサーが脳の活性化を図るブログです。

8.楽なほう楽なほうへと

どうも

ゆず丸です。

 

人間は、一度楽を覚えると、

なかなか辛い状態へと戻ることができません。

 

先週風邪をひいて、

いろいろ免除して休ませてもらったことで、

なかなか生活のペースを戻せていない、

だめな自分です。

 

やらなきゃ、やらなきゃ

気持ちだけが先に進んで

まったく体がついて行っていなくて

結局

できない自分にがっかりして

自己嫌悪でウジウジ。

ここ数日その繰り返しで、

天気の悪さも相まって

どんどん暗い気持ちになっております。

どこかでターニングポイントを見つけねば、

と、明後日のひな祭りのための工作を

絶対今日中にやってみせる、と意気込んでおりますが、

まだ何も手をつけておりません。

ああ、ダメ人間。

 

さて、

漫画を一つ読みましたので、

その感想をば。

まとまらない文章ですみませんが、

お時間のある方は読んでみていただけると。

 

漂流教室

楳図かずお先生の作品です。

途中まで読んだことがあったのですが、

最後まで読み切ったことがなく、

今回一気に読んでみました。

ネタバレがありますので、読んでない人はこの先は読まないことを

お勧めします。

 

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小学校6年生の主人公高松翔とその小学校のみんなが、

なぜか学校の敷地ごと未来へ飛んでしまう、というSFなお話。

さすが楳図先生、というグロテスクな描写が多々ありつつ、

大人への批判、皮肉がそこかしこにちりばめられている作品でした。

 

母親になった今、

冒頭の小学校が消えてしまって

翔の母親が発狂するくだりで少しウルっときてしまいました。

 

でも、だんだんあまりにも非現実的な展開になっていって、

突っ込みどころも多く、最後はやや茫然としていました(笑)

 

最初のほうで、先生たちが気がふれて自殺したり殺しあったりするところは、

大人が常識にとらわれて物事を判断するゆえにおこった出来事として

印象的に描かれていました。

確かに希望が見いだせなかったら、

死ぬしかない、って思っちゃう気がしますね、大人になると。

 

子供たちは最後まで希望を見出しながら、

お互いを鼓舞しながら生きいきます。

ここに一つ大人へのメッセージが隠されている気がしました。

 

途中から誰かの妄想のデッカイ伊勢海老みたいな怪物やら、

一つ目の新人類やら、ヒトデやらなんやら、

気持ちの悪い生き物(?)がたくさん出てきます。

そしてそのたびにたくさん人が死にます。

妄想の生き物でなぜ死ぬのかいまいちよくわからなかったです。

 

翔の母親に願いが通じて、未来へ道具がたびたび送られます。

そのおかげで翔は幾度となく命が助かるのです。

 

太陽が出ていない設定なのに植物は育ちます。

麻酔なしで小学生だけで虫垂炎の手術をします(笑)

 

ラストは現代に戻れるものと思って読み進めていたのですが、

戻れたのが、校庭で遊んでいたために巻き添えをくらった

3歳児ユウちゃんだけだったという衝撃のラスト。

結局みんなはどうしていったのでしょう。

 

楳図先生が

この作品にどういった気持ちを込めて描かれたかは

存じ上げませんが、

人間が環境破壊を重ねた末のそう遠くない未来に、

地球が砂漠だけの生き物が死に絶えた星になるよ、

と警告している作品なのかな、と思いました。

 

あとは、子供だけになっても、

大人と同じように組織を作って集団をコントロールしたり、

その中で自己利益を求める反乱分子が出て、

最終的には戦争のようになったり、

恋愛がきっかけで仲違いがおこったり。

結局人間はこんな生き物なんだぜ、

という皮肉にも感じました。

 

読み終わった後ものすごく不思議な気持ちになりますが、

一度は読むことをおススメしたい、ザ・楳図マンガでした。

 

今日はここまで。

ひな祭りの準備頑張ります。

 

yuzu○